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IN&OUT の行動指針
Statements

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IN&OUTの行動指針

※カタカナ表記の「ヒト」「イヌ」は生物学的な意味で使用します。漢字表記の「人」「犬」は一般的にという意味や、これその個体に対してという意味で使用します。

現段階では、言語でのコミュニケーション能力を獲得したのはヒトのみといわれています。

ヒト以外の動物のコミュニケーション方法は、言語を使用しない非言語コミュニケーションといわれています。もちろんヒトも非言語コミュニケーションをします。

非言語コミュニケーションとは、身振りや手振り、視線、表情、匂い、声量、声質、触れ合い、互いの距離など、各感覚器官を使用した言語では表現できない、言語以外でのコミュニケーションのことを指します。

現在のヒトの繁栄は、言語を発達させてきたからだともいわれていますが、相手とコミュニケーションをしている時、言語と同時に、そこには必ず非言語コミュニケーションも含まれています。

ただヒトは非言語コミュニケーションに対して鈍感になってしまったといわれています。

犬と共に暮らすことは、この人が鈍感になってしまった能力、「感じる」ことの重要性を再確認させてくれます。

生物学、生理学、医学、心理学などの各分野からも、ヒトとイヌ、互いに恩恵のある効果が数多く研究報告されています。

飼い主の方々からしてみれば、科学的な説明がなくても、犬との日々の暮らしの中で実感されている方は沢山いらっしゃると思います。

犬の行動から見ていても、その意図や要求や欲求などを、喜び、怒り、驚き、不安、恐怖などの感情と共に全身で表現していることが分かります。

そしてその表現がポジティブなものであっても、ネガティブなものであっても、その行動の意図や感情は飼い主に伝わり影響を与えます。

困る行動だからと、ただ犬の行動を一方的に抑圧し従わせようとするような罰をベースとするネガティブな方法では、飼い主、犬の恩恵は多くないばかりか、科学的な観点からみると、反対にリスクのあるアプローチであるということがすでに分かっています。

なによりもネガティブな方法で築かれた関係性に、犬はより多くのポジティブな反応や感情は返してくれるのでしょうか。

イヌはヒトと同様にもしくはそれ以上に、とても豊かな感覚や感情があり、それらを行動を通してなど全身で表現します。頭で理解出来なくても人もそれらを感じ取り影響を受けます。だからこそ犬と飼い主、互いに伝え合う感情はよりポジティブであることが望まれます。

犬との良好な関係性は、言葉や数字では表しきれないとてもたくさんの恩恵を与えてくれます。

そして犬との生活は、人の感覚的なコミュニケーションレベルを高め、より感じるという能力を高めるといわれています。

喜び、怒り、不安、恐怖、そして幸せを感じるなど、これらは実際に体験してみなければ分からない感覚や感情であり、頭の中で考えるだけでは得ることが出来ないものです。

犬との良好な関係性作りやドッグトレーニングとは、飼い主と犬のミスコミュニケーションを解消し、異種であっても、伝わり合うコミュニケーション方法を互いに学び合うことだと考えています。

そしてその結果として、犬はより飼い主との伝わり合うコミュニケーションに、喜び、安心、信頼を感じるようになり、飼い主にとっても、より質の高いたくさんの恩恵や充実した時間を与えてくれるのだと思います。

IN&OUTのドッグトレーニングは、問題行動をしないように、困った子にならないようになど、ネガティブな面をただなくすためにトレーニングをするのではなく、飼い主と犬との日々の生活がより安心で楽しく豊かものになるように、よりポジティブな面に意識を向けてレッスンやトレーニングをしています。

そして現在でも、犬や猫をはじめ、数々の命ある動物が、捨てられる、虐待、ネグレクト(飼育放棄)、殺処分など、大きな社会問題としても取り上げられています。

原因や理由はさまざまあると考えられますが、犬においては、その根本的な原因のひとつに飼い主と犬とのミスコミュニケーションが挙げられます。(吠え、噛み、過度な興奮、不安行動、その他の過度な行動的な問題など...)

IN&OUTは、家族として共に暮らす犬と良好な関係性を築いていくことは、結果、不幸な問題の解決へも直接的に繋がっていくと考えています。

現在ある悲しい問題の解決も含め、なによりそれぞれの飼い主と犬との日々の暮らしが、より幸せを感じる時間で満たされるように、その瞬間、瞬間に注目し取り組みます。

そしてその積み重ねと犬を取り巻く環境に関わるさまざまな方々と共に、犬との暮らしと社会がより良いサイクルになるように取り組みます。